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関節鏡視下手術後の疼痛、オピオイドなしで管理可能

2022年10月18日  Journal of the American Medical Association

外来で肩または膝の関節鏡視下手術を施行する成人患者200例(平均年齢43歳、女性38%)を対象に、オピオイド鎮痛薬を使用しない術後疼痛管理の効果を無作為化試験で検討した。 オピオイド節約群にはナプロキセン、アセトアミノフェンおよびpantoprazoleの処方、ヒドロモルフォンの頓用処方およびインフォグラフィックを用いた患者教育を実施した。対照群にはオピオイド鎮痛薬を用いた標準治療を実施した。 その結果、193例(97%)が試験を完遂した。オピオイド使用量は、オピオイド節約群(中央値0mg)の方が、対照群(中央値40.0mg)より有意に少なかった(z=-6.55、P<0.001)。術後6週時点の経口モルヒネ当量(OME)での平均使用量は、対照群が341.2mg、オピオイド節約群が40.4mgだった(平均差300.8mg、95%CI 269.4-332.3、P<0.001)。有害事象(対照群2.1% vs. オピオイド節約群3.2%)に有意差はなかったが、薬剤による副作用発現率は対照群の方が高かった(32% vs. 19%、P=0.048)。...