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BRAF変異黒色腫、免疫療法と標的療法の逐次併用でOS改善

2022年10月19日  Journal of Clinical Oncology

治療歴がないBRAFV600遺伝子変異陽性転移性悪性黒色腫患者209例を対象に、免疫療法(イピリムマブ+ニボルマブ)と標的療法のBRAF/MEK阻害薬(エンコラフェニブ+ビニメチニブ)の逐次併用の有効性と安全性を第II相無作為化3群非比較試験で検討(SECOMBIT試験)。病勢進行(PD)までBRAF/MEK阻害薬を投与し、その後免疫療法を実施するA群(69例)、PDまで免疫療法を実施し、その後BRAF/MEK阻害薬を投与するB群(71例)、BRAF/MEK阻害薬を8週間投与した後PDまで免疫療法を実施し、その後BRAF/MEK阻害薬を投与するC群(69例)に患者を割り付けた。主要評価項目は2年総生存(OS)とした。 中央値32.2カ月の追跡の結果、OS期間中央値は全群で未到達だった。2年および3年OSはA群が65%および54%、B群が73%および62%、C群が69%および60%だった。OS中央値が15カ月以下を帰無仮説とすると、全群が評価項目を達成した。新たな安全性シグナルは検出されなかった。...