PCI後のP2Y12阻害薬単剤、DAPT延長より出血リスク低い

経皮的冠動脈形成術（PCI）施行患者2993例を対象に、3カ月間の抗血小板薬2剤併用療法（DAPT）実施後のP2Y12阻害薬単剤療法の長期安全性と有効性を非盲検非劣性無作為化試験（SMART-CHOICE試験）の3年追跡調査で検討。12カ月以上のDAPT継続と比較した。 その結果、主要評価項目に定めた3年後の主要有害心・脳血管事象（全死因死亡、心筋梗塞、脳卒中の複合）発生率はP2Y12阻害薬単剤群が6.3％、DAPT継続群が6.1％だった（ハザード比1.06、95％CI 0.79-1.44、P＝0.69）。P2Y12阻害薬単剤群の方がDAPT継続群よりBARC（Bleeding Academic Research Consortium）出血基準2-5の出血（3.2％ vs. 8.2％、ハザード比0.39、95％CI 0.28-0.55、P＜0.001）および大出血（BARC出血基準3-5の大出血発生率は1.2％ vs. 2.4％、0.56、0.31-0.99、P＝0.048）の発生率が有意に低かった。...