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IL-6とCRP高値で乳がん化学療法後のフレイル予測

2022年10月21日  Journal of Clinical Oncology

65歳以上のI-III期の乳がん女性患者を対象に、炎症マーカー[インターロイキン(IL)-6およびC反応性蛋白(CRP)]と化学療法で誘発されたフレイル進行との関連を前向き研究で検討(Hurria Older Patients Prospective Study)。化学療法実施前後にDeficit Accumulation Index(DAI)を用いて「ロバスト(健常者)」「プレフレイル(フレイル前段階)」「フレイル」の3段階でフレイルの状態を評価した。 その結果、術後補助化学療法実施前に「ロバスト」だった295例中76例(26%)にフレイル状態の進行が確認された。このうち。66%が化学療法前のIL-6高値、63%がCRP高値、46%がIL-6とCRPともに高値だった。社会人口学的因子と臨床因子を調整後、IL-6とCRPともに高値の患者は、IL-6とCRPともに低値の患者より化学療法で誘発されたフレイル進行のオッズが高かった(オッズ比3.52、95%CI 1.55-8.01、P=0.003)。...