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大腸内視鏡検診で10年後の大腸がんリスク低下

2022年10月22日  New England Journal of Medicine

大腸内視鏡検査による大腸がんおよび大腸がんに起因する死亡のリスクに対する効果を無作為化試験で検討(NordICC試験)。欧州4カ国の住民登録から抽出した55-64歳の健康な男女を大腸内視鏡検査の案内を送るグループ(案内群)と案内を送らず検査も実施しないグループ(通常ケア)に割り付けた。 その結果、男女8万4585例の追跡データが得られた。案内群の1万1843例(42.0%)に大腸内視鏡検査を実施した。ポリープ除去後、15例に大出血が認められた。検査後30日以内に穿孔および検査に起因する死亡は認められなかった。 intention-to-screen解析での10年後の大腸がんリスクは、案内群が0.98%、通常ケア群が1.20%で、リスクが18%低下した(リスク比0.82、95%CI 0.70-0.93)。大腸がんに起因する死亡リスクは、案内群が0.28%、通常ケア群が0.31%だった(リスク比0.90、同0.64-1.16)。 大腸がん1例を予防するのに必要な検診実施案内件数は455件だった。副次評価項目の全死因死亡リスクは、案内群が11.03%、通常ケア群が11.04%だった(リスク比...