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低線量CT肺がん検診、1年後の再受診率わずか22.3%

2022年10月22日  Annals of Internal Medicine

米国で低線量CT(LDCT)による肺がん検診受診者の人口統計学的因子と検診アドヒアランスをコホート研究で検討。米国放射線学会の肺がん検診レジストリ(LCSR)の検診受診者115万9092例と2015年のNational Health Interview Survey(NHIS)に回答した検診適格者1257例で年齢、性別および喫煙状況の分布を比較した。初回LDCTから11-15カ月以内の再受診を検診のアドヒアランス維持と定義した。 その結果、検診受診者115万9092例の90.8%が米国予防医学専門委員会(USPSTF)のLDCTによる肺がん検診の適格基準を満たしていた。適格基準を満たしたNHISの成人(1257例)と比較して、LCSRの検診受診者は年齢が高く(65-74歳の割合34.7% vs. 44.8%;有病率比1.29、95%CI 1.20-1.39)、女性が多く(41.8% vs. 48.1%;同1.15、1.08-1.23)、現喫煙者が多かった(52.3% vs. 61.4%;同1.17、1.11-1.23)。1年後にLDCTを再受診したのはわずか22.3%だった。追跡期間を...