脳底動脈閉塞の血管内治療、RCTで主要評価項目達成

中国で、脳底動脈閉塞患者340例を対象に血管内血栓除去術の効果とリスクを検討する多施設共同前向き無作為化比較試験を実施（ATTENTION試験）。推定発症時刻から12時間以内の患者を血管内血栓除去術群と内科的治療（対照）群に割り付けた。主要評価項目は、90日時点での良好な機能的状態（修正Rankin尺度0-3点）とした。 その結果、血栓除去術群の31％および対照群の34％に静注血栓溶解療法を実施した。血栓除去術群の46％および対照群の23％が主要評価項目を達成した（調整率比2.06、95％CI 1.46-2.91、P＜0.001）。血栓除去術群の5％に症候性頭蓋内出血が発生したが、対照群には発生しなかった。血栓除去術群の14％に手技による合併症が発生し、そのうち1例が動脈穿孔により死亡した。...