mRNAワクチン3回接種でコロナ起因死亡が大幅に低下

新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）オミクロン株流行期の感染、入院および死亡に対するmRNAワクチン3回目接種（追加接種）の効果をtarget trial emulationの手法を用いた後ろ向きコホート研究で検討した。 米国退役軍人省の医療システムデータを用いて、5カ月以上前に新型コロナウイルス感染症（COVID-19）ワクチンを2回接種した加入者を特定。追加接種を受けた加入者と受けなかった加入者各49万838例（男性88％、平均63.0歳）をマッチさせ、最長121日間（平均79.8日）追跡した。 その結果、初回接種と比較したワクチン追加接種の追加接種から10日以上経過後の有効性は、SARS-CoV-2感染に対して42.3％、SARS-CoV-2に起因する入院に対して53.3％、SARS-CoV-2に起因する死亡に対して79.1％だった。追加接種の有効性は、追加接種の種類（BNT162b2とmRNA-1273）、年齢層、初回接種レジメンが異なっても差は見られなかったが、初回接種からの期間が長く併存疾患の負担が大きいほど有意に高かった。...