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チアゾリジン系薬で認知症リスク低下

2022年10月23日  専門誌ピックアップ

スルホニル尿素薬(SU)またはチアゾリジン系薬(TZD)で治療する2型糖尿病患者の認知症発症リスクをメトホルミン(MET)で治療する患者と比較。米退役軍人医療制度の電子カルテデータを用いて認知症がない2型糖尿病患者(治療開始時の年齢60歳以上)55万9106例を特定し、処方記録に基づきSU単剤療法群、TZD単剤療法群、対照群(MET単剤療法)に分類した。 その結果、認知症有病率は1000人年当たり8.2例だった。1年以上の治療実施後、TZD単剤療法の認知症発症リスクがMET単剤療法との比較で22%低かった(ハザード比0.78、95%CI 0.75-0.81)。METとTZDの併用療法では11%低かった(同0.89、0.86-0.93)が、SU単剤療法では12%高かった(同1.12、1.09-1.15)。...