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アロプリノールで虚血性心疾患の心血管転帰改善せず

2022年10月23日  Lancet

痛風歴がない60歳以上の虚血性心疾患患者5721例(平均年齢72.0歳、男性75.5%、白人99.2%)を対象に、尿酸降下薬アロプリノールによる心血管転帰改善効果をPROBE法による多施設共同試験で検討(ALL-HEART試験)。参加者をアロプリノールの600mg/日までの漸増経口投与(試験開始前に中等症の腎障害があった患者は300mg/日)と通常ケアの継続に割り付けた。主要評価項目は、非致命的心筋梗塞、非致命的脳卒中または心血管死の複合心血管事象とした。 その結果、主要評価項目の発生率は、アロプリノール群が11.0%、通常ケア群が11.3%だった(ハザード比1.04、95%CI 0.89-1.21、P=0.65)。全死因死亡率は、アロプリノール群が10.1%、通常ケア群が10.6%だった(同1.02、0.87-1.20、P=0.77)。...