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再発APL、非完全寛解期のHCTと自家HCT歴で予後不良

2022年10月23日  専門誌ピックアップ

2006-20年に同種造血細胞移植(HCT)を受けた16歳以上の再発急性前骨髄球性白血病(APL)患者の日本全国移植登録データを後ろ向きに解析し、非完全寛解(CR)期に移植を受けた患者および自家HCT後に再発した患者を中心に同種HCTの転帰を検討した。 その結果、患者195例が解析適格となり、そのうち69例が非CR期に移植を受け、55例が自家HCT後に再発した。多変量解析では、非CR期の移植(ハザード比1.74、95%CI 1.12-2.71、P=0.014)と自家HCT歴(同2.10、1.28-3.44、P=0.013)ともに全死因死亡リスクが上昇した。自家HCT歴がない患者の同種HCT後5年総生存率は、CR期に移植を受けた患者が58%、非CR期に移植を受けた患者が39%だった(P=0.085)。自家HCT後に再発した患者の同種HCT後5年総生存率は、CR期に移植を受けた患者が47%、非CR期に移植を受けた患者が6%だった(P=0.001)。...