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米の黒色腫増加は紫外線曝露量増加が原因ではない

2022年10月24日  JAMA Internal Medicine

米国の727郡で、紫外線(UV)曝露および精密検査それぞれの代理指標と悪性黒色腫発症率の地理的パターンとの関連を横断生態学的研究で検討。1日の紫外線量、雲の変動性および気温の変動性を紫外線曝露の代理指標とし、世帯収入中央値、皮膚科医およびプライマリケア医の供給を診断精密検査の代理指標とした。主要評価項目は黒色腫の発症率とした。 計23万5333個の黒色腫診断の結果、1日の紫外線量と悪性黒色腫発症率に相関は認められなかった(r=0.03、P=0.42)。悪性黒色腫発症率に世帯収入中央値との相関が示された(r=0.43、P<0.001)。皮膚科医がおらず、プライマリケア医が不足している郡は発症率が低く、両者の供給が十分な郡では、1日の平均紫外線量が低くても発症率が高かった。悪性黒色腫の発症率と死亡率にほとんど関連はなかった(r=0.09、P=0.05)。...