回旋筋腱板修復、術後早期の肩関節拘縮で修復状態良好

オーストラリアで実施された初回関節鏡視下回旋筋腱板修復術1526件の前向きデータを用いて、術後早期の肩関節拘縮（shoulder stiffness）の治癒との関連を後ろ向きに検討。6週後の関節可動域で拘縮、超音波検査で修復の完全性を評価した。 その結果、再断裂の予測因子は断裂の大きさ［受信者動作特性曲線下面積（AUC）0.77、95％CI 0.72-0.81］が最も正確で、6週後の他動外旋（AUC 0.67、0.63-0.72）、6週後の他動前方屈曲（AUC 0.67、0.62-0.72）、年齢（AUC 0.65、0.60-0.70）、断裂の種類（部分断裂 vs. 完全断裂、AUC 0.65、0.61-0.69）、病院の種類（公立 vs. 私立、AUC 0.43、0.37-0.49）が続いた。小さな断裂、6週後の他動外旋および他動前方屈曲の低下、若年、部分断裂の患者で修復状態が得られる可能性が高かった（AUC 0.84、0.80-0.87）。6週後に関節可動域の低下が見られると断裂1-6cm2以下の患者の修復状態が良好だった。...