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自己肯定感高める訓練でケタミンの抗うつ作用持続

2022年10月24日  専門誌ピックアップ

治療抵抗性単極性うつ病の成人患者154例を対象に、自己肯定感を高めることを目的としたコンピュータによる自動自己関連付け訓練(automated self-association training:ASAT、)によるケタミンの臨床的奏効持続効果を無作為化臨床試験で検討。ケタミンまたはプラセボ(生理食塩水)単回静注の24時間後から1日2回のASAT(15-20分/回)または偽ASATを4日間実施し、ケタミン+ASAT群、ケタミン+偽ASAT群、生理食塩水+ASAT群を比較した。 その結果、ケタミン静注後24時間で、主要評価項目のモンゴメリー・アスベルグうつ病評価尺度(MADRS)スコアが迅速かつ有意に低下した(group-by-time interaction:標準化β=-1.30、95%CI -1.89--0.70、t=-4.29、df=150)。ケタミン+ASAT群の試験期間30日間のMADRSスコアが生理食塩水+ASAT群より安定して有意に低い状態で維持された(β=-0.61、-0.95-0.28、t=-3.62、df=148)。ケタミン+偽ASAT群では静注24時間後から30日後ま...