脳底動脈閉塞、6-24時間以内の血管内治療で転帰改善

脳底動脈閉塞患者217例を対象に、発症後6-24時間以内の血管内血栓除去術の効果とリスクを検討（BAOCHE試験）。患者を内科的治療＋血栓除去術群と内科的治療単独（対照）群に割り付けた。主要評価項目は、当初は90日時点での修正Rankin尺度0-4点としていたが、良好な機能的状態（修正Rankin尺度0-3点）に変更した。 事前に計画した中間解析の時点で、血栓除去術の優越性が示されたため登録が中止された。血栓除去術群の14％および対照群の21％に血栓溶解療法を実施した。血栓除去術群の46％と対照群の24％が変更後の主要評価項目を達成した（調整率比1.81、95％CI 1.26-2.60、P＜0.001）。90日死亡率は、血栓除去術群が31％、対照群が42％だった（調整リスク比0.75、95％CI 0.54-1.04）。血栓除去術群の11％に手技による合併症が発生した。...