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抗血栓薬休薬で大腸内視鏡検査後の血栓塞栓リスク上昇

2022年10月26日  専門誌ピックアップ

大腸内視鏡検査を受けた患者6220例を対象に、抗血栓薬の休薬による内視鏡検査後の血栓塞栓リスクを後ろ向きコホート研究で検討。1755例(28.2%)が抗血栓薬を服用していた。全体で20例(0.32%)に血栓塞栓事象が発生し、ポリープを切除した患者の0.8%(3134例中25例)に大出血事象が発生した。血栓塞栓事象に起因する死亡が6例(0.1%)発生し、全例が抗血栓薬を使用していた。 その結果、血栓塞栓事象の発生率は、抗血栓薬を使用していなかった患者が0.11%だったのに対し、抗血小板薬2剤併用療法を実施したいた患者が4.65%(調整後オッズ比28.0、95%CI 3.77-142.1)、クロピドグレル使用者が2.78%(同12.2、2.10-57.0)だった。抗血栓薬2剤以上の休薬(発生率4.55%、調整後オッズ比22.5、95%CI 1.09-158.0)、クロピドグレル単剤療法の休薬(同3.06%、15.5、2.86-69.6)、ワルファリンの休薬(同1.33%、6.96、1.14-33.5)、直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)の休薬(同0.87%、6.23、1.22-26.8)で...