テルミサルタンで下肢PAD患者の歩行能改善せず

下肢末梢動脈疾患（PAD）患者114例（平均年齢67.3歳、女性40.4％、黒人71.1％）を対象に、テルミサルタンの歩行能改善効果を無作為化臨床試験で検討（TELEX試験）。テルミサルタンもしくはプラセボ＋運動もしくは注意制御（attention control）の2×2要因設定で参加者を無作為化した。1次解析はテルミサルタンの2群とプラセボの2群の比較とし、6カ月間の追跡を完了した105例を対象とした。主要評価項目は6カ月後の平均6分間歩行距離（6MWD）とした その結果、テルミサルタンによる主要評価項目の有意な改善は見られなかったの（変化量：テルミサルタン群1.32m、プラセボ群12.5m；調整後群間差－16.8m、P＝0.08）、最大トレッドミル歩行距離、歩行障害質問票スコア、SF-36身体機能スコアもテルミサルタンによる有意な改善は見られなかった。重篤有害事象のPADによる入院発生率はテルミサルタン群が5.1％、プラセボ群が3.6％だった。...