高度肥満(BMI 40以上)を合併した非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者(平均44.3歳)8万6964例を対象に、減量手術が心血管疾患(CVD)リスクに及ぼす影響を住民対象後ろ向きコホート研究で検討。非減量手術群と比較した。主要評価項目は全心血管事象の発生とした。 その結果、手術群の1568例、非手術群の7215例に心血管事象が発生した(発生率の差100人年当たり4.8)。研究終了時点でのCVDリスクは手術群の方が非手術群よりも49%低かった(調整後ハザード比0.51、95%CI 0.48-0.54)。手術群は主要複合CVD評価項目(心筋梗塞、心不全、または虚血性脳卒中)のリスクが非手術群より47%低く(同0.53、0.48-0.59)、副次複合CVD評価項目(2次虚血性心事象、一過性虚血性発作、2次脳血管事象、動脈塞栓および血栓、アテローム性動脈硬化症)のリスクが50%低かった(同0.50、0.46-0.53)。...
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