認知症、早期発症患者は自殺リスク高い

2001-19年の英国一般集団での認知症診断と自殺リスクの関連を症例対照研究で検討。プライマリケア、セカンダリケアおよび国家統計局の電子記録で取得した15歳以上の自殺死亡者1万4515人と対照の58万159人のデータを解析対象とした。 その結果、全体では認知症の診断と自殺リスクに有意な関連はなかったが（調整後オッズ比1.05、95％CI 0.85-1.29）、65歳以前に認知症の診断を受けた患者（同2.82、1.84-4.33）、診断から3カ月以内の患者（同2.47、1.49-4.09）および精神疾患を併発した認知症患者（同1.52、1.21-1.93）は自殺リスクが有意に高かった。65歳未満で診断から3カ月以内の認知症患者では、認知症がない患者より自殺リスクが6.69倍高かった。...