妊娠高血圧症候群で出生児の死亡リスクが上昇

デンマークの国民健康レジストリデータを用いて、母親の妊娠高血圧症候群（HDP）と生産児243万7718例の死亡率との関連を全国住民対象コホート研究で検討。主要評価項目は出生児の全死因死亡率とした。 その結果、母親10万2095例がHDPを発症した（妊娠高血圧腎症6万7683例、子癇679例、高血圧3万3733例）。母親のHDPによって出生児の全死因死亡リスクが26％上昇した（ハザード比1.26、95％CI 1.18-1.34）。死因別死亡率では、周産期に生じた疾患による死亡（同2.04、1.81-2.30）、心血管疾患（同1.52、1.08-2.13）、消化器系疾患（同2.09、1.27-3.43）、内分泌、栄養および代謝疾患（同1.56、1.08-2.27）のリスクも上昇が見られた。早発型の重症妊娠高血圧腎症を発症した母親の出生児はリスク上昇が顕著だった（同6.06、5.35-6.86）。...