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小児がんRT後の髄膜腫リスク、30年後も持続

2022年10月29日  JAMA Oncology

放射線治療および化学療法後の小児がん経験者の髄膜腫リスクを評価し、放射線関連リスクの修飾因子を特定するため、コホート内症例対照研究4件のデータのプール解析を実施。髄膜腫を発症した小児がん経験者273例とマッチさせた対照(髄膜腫のない小児がん経験者)738例を解析対象とした。 その結果、照射線量増加で髄膜腫リスクが上昇し[1Gy当たりの超過(EOR/Gy)オッズ比1.44、95%CI 0.62-3.61]、線形性から逸脱の根拠は認められなかった(P=0.90)。放射線曝露なしとの比較、照射線量24Gy以上の小児がん経験者は髄膜腫オッズが30倍を超えていた(オッズ比33.66、14.10-80.31)。線量反応関係は、治療を受けた年齢が10歳未満(EOR/Gyオッズ比2.20、0.87-6.31)よりも10歳以上(同0.57、0.18-1.91)の患者で有意に低かった(異質性のP=0.03)。放射線関連リスクは曝露30年後もなお有意に高かった(EOR/Gyオッズ比3.76、0.77-29.15)。...