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うつ病のiTBS、D-サイクロセリン併用で効果増大

2022年10月30日  JAMA Psychiatry

大うつ病性障害(MDD)患者50例を対象に、NMDA受容体部分作動薬D-サイクロセリン低用量投与による補助療法が間欠的シータバースト刺激(iTBS)の治療転帰を改善するかを4週間の二重盲検無作為化試験で検討。最初の2週間はiTBS+プラセボまたはiTBS+D-サイクロセリン(100mg)に割り付け、3週目と4週目は補助療法なしのiTBSを実施した。 その結果、治療終了時のMontgomery-Åsbergうつ病評価尺度スコアは、iTBS+プラセボ群よりもiTBS+D-サイクロセリン群の方が改善が大きかった(平均差-6.15点、95%CI -2.43--9.88、Hedgesのg=0.99、95%CI 0.34-1.62)。iTBS+D-サイクロセリン群はiTBS+プラセボ群より臨床奏功率果(73.9% vs. 29.3%)および臨床的寛解率(39.1% vs. 4.2%)が高かった。重篤な有害事象は見られなかった。...