1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. コロナ下で国内の川崎病発症率が1/3に

コロナ下で国内の川崎病発症率が1/3に

2022年10月30日  JAMA Pediatrics

2019-20年の第26回川崎病全国調査データを用いて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行とその対策が日本国内の川崎病(KD)発症率に及ぼす影響を検討。 その結果、2019年に計1万7347例、2020年に1万1173例がKDの診断を受け、2020年の患者数は前年より35.6%減少していた。初回来院時の罹患日数の分布は2019年と2020年でほぼ同程度で、COVID-19流行に起因する受診の遅れは見られなかった。月齢12カ月未満の患者の割合は2020年の方が2019年より有意に高かった(21.6% vs. 19.4%、P<0.001)。月齢24カ月以上の患児のKD発生率は24カ月未満の患児と比較して、COVID-19の重点措置の開始以降、急激に低下した(7月に58.3%)が、重点措置期間の終了後、再び増加に転じた。月齢12カ月未満の患者の発症率は重点措置期間の開始後やや低下し(10月に40.3%低下)、その後再び増加した。...