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高齢直腸がん、術前化学放射線療法でOS改善

2022年10月31日  JAMA Surgery

外科的切除術を受けた80歳以上の局所進行直腸がん患者3868例を対象に、治療順序による術後管理と転帰をコホート研究で評価。患者を標準治療の術前補助化学放射線療法(NACRT)後に手術、手術後に術後補助療法(化学療法または放射線療法)、手術単独に分け、比較した。 逆確率重み付けによるカプラン・マイヤー分析の結果、NACRT+手術群(3年68.9%、5年51.1%)、手術+術後補助療法群(3年64.4%、5年43.0%)および手術のみ群(3年55.8%、5年34.7%)の総生存率(OS)に有意な差異が見られた(P<0.001)。交絡因子を調整後、NACRTを受けた患者はR0切除となる可能性が高く(調整後オッズ比2.16、95%CI 1.62-2.88)、総生存期間改善との独立の関連が見られた(P<0.001)。NACRTは他の治療順序との比較で、死亡リスク25%低下に独立の関連が認められた(調整後ハザード比0.75、95%CI 0.69-0.82)。...