1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. CAR-T療法前の血漿NfL濃度高値でICANSリスク上昇

CAR-T療法前の血漿NfL濃度高値でICANSリスク上昇

2022年11月1日  JAMA Oncology

細胞療法を実施した患者30例を対象に、血漿ニューロフィラメント軽鎖(NfL)濃度と免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)の関連を横断研究で検討。ベースライン(リンパ球枯渇療法実施前)、リンパ球枯渇療法実施中、注入翌日、注入から3日後、7日後、14日後および30日後のNfL濃度を測定した。 その結果、ICANSを発症した患者は発症しなかった患者に比べて、リンパ球涸渇療法またはキメラ抗原受容体T(CAR-T)細胞療法開始前のNfL濃度が高かった(ICANSなし29.4pg/mL vs. ICANSあり87.6pg/mL、P<0.001)。ベースラインのNfL濃度はICANS発症を高い精度で予測した(受信者動作特性曲線下面積0.96、感度0.91、特異度0.95)。ICANS発症患者のNfL濃度は注入後30日までの全測定時点で上昇したままだった。ベースラインのNfL濃度とICANS重症度に相関が認められた。...