20年間の地中海食で認知症リスク低下せず

スウェーデンの住民対象研究Malmö Diet and Cancer Studyのデータを用いて、従来の食事勧告または修正版地中海食の遵守で認知症発症リスクが低下するかを検討。食事データが得られた3万446例のうち2万8025例（平均58.1歳、女性61％）を対象とした。 その結果、中央値19.8年の追跡で1943例（6.9％）が認知症の診断を受けた。従来の食事勧告の遵守で、あらゆる原因による認知症（遵守不良に対する遵守良好のハザード比0.93、95％CI 0.81-1.08）、アルツハイマー病（AD、同1.03、0.85-1.23）および血管性認知症（VaD、同0.93、0.69-1.26）の発症リスクに低下は見られなかった。修正版地中海食の遵守でも、発症リスクの低下は認められなかった（ハザード比：あらゆる原因による認知症0.93、0.75-1.15、AD0.90、0.68-1.19、VaD1.00、0.65-1.55）。5年以内の認知症発症例および糖尿病症例を除外しても結果はほぼ同じだった。...