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コロナ感染1年後も倦怠感や神経認知障害が持続

2022年11月1日  British Medical Journal

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)急性期感染から6-12カ月後のCOVID後症候群の症状を南ドイツの4つの地域を対象とした住民対象横断研究で評価。2020年10月から2021年3月までにSARS-CoV-2感染が確認された18-65歳の成人5万457例に参加を呼びかけ、そのうち1万2053例(24%)が回答し、1万1710例を解析対象とした[女性58.8%、平均44.1歳、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による入院歴3.6%、平均追跡期間8.5カ月]。 その結果、倦怠感(37.2%)と神経認知障害(31.3%)は、回復の遅れと作業能力の低下に最も強い影響を及ぼしていた。作業能力低下には胸部症状、不安やうつ、頭痛や浮動性めまい、疼痛症候群の影響も認められ、性別や年齢により多少のばらつきがあった。新たな症状によって日常生活に中等度以上の障害を来し、全身状態や作業能力の回復が80%以下と考えると、(無回答者が完全に回復したと仮定して)COVID-19後症候群は参加者の28.5%または成人感染者の6.5%以上と推定された。真の値はこの二つの推定値の間であるとみられる。...