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肥満手術後の減量、心臓の構造と機能に長期的好影響

2022年11月2日  Journal of the American College of Cardiology

肥満手術を受けた患者213例を対象に、術後の減量が心臓の構造および機能に及ぼす影響を観察研究で検討。全例に術前および術後180日以降に心エコーを実施し、52例にCTによる腹部内臓脂肪組織(VAT)面積測定を実施した。 追跡期間5.3年後、全患者でBMIが22%低下し、血圧、空腹時血糖値の減少および左室(LV)リモデリングの良好な抑制が見られた。このほか、心室間相互依存減少と並行して、心外膜脂肪厚も14%低下した(ともにP<0.0001)。CTを実施したサブグループでは、VAT面積が30%減少していた。体重減少後、左室および右室長軸方向ストレインは改善したが、左房ストレインは悪化し、左房容積および推定左房圧は増加した。サブグループ解析では、術前の左室壁厚およびストレインはBMIよりも強いVATとの関連が認められ、術後の左室容積減少にはBMIではなくVAT減少との関連が認められた。...