クローン病のウステキヌマブ、4割が1年後臨床的寛解達成
ウステキヌマブ(UST)による治療を受けたクローン病患者のSUCCESS Consortiumのデータを用いて、USTの実臨床での有効性および安全性を検討。患者1113例(女性51.8%)解析対象とした。追跡期間中央値は386日だった。 その結果、12カ月時点の臨床的寛解、ステロイドフリー寛解、内視鏡的寛解およびX線画像的寛解の累積発生率は40%、32%、39%、30%だった。生物学的製剤による治療歴がない患者は臨床的寛解率(63%)と内視鏡的寛解率(55%)が有意に高かった。多変量解析で、抗TNF薬治療歴(ハザード比0.72、95%CI 0.49-0.99)およびベドリズマブ治療歴(同0.65、0.48-0.88)があると内視鏡的寛解率が低かった。寛解喪失の77例で用量を最適化すると奏効率は57%だった。さらに、UST初回治療が無効または不完全奏効で用量を最適化した152例の奏効率は40.1%だった。3.4%に入院または治療中止を要する重篤な感染症が発生した。...
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