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腰椎椎間板ヘルニア、早期吸収の予測因子を特定

2022年11月4日  専門誌ピックアップ

急性症候性腰椎椎間板ヘルニア(LDH)患者93例(平均年齢48.7±11.9歳)を対象に、早期LDH吸収の予測因子を前向き試験で検討。1年間にわたり3カ月に1回MRI検査を実施し、椎間板の完全性を評価した。23例にLDHの早期吸収(3カ月未満)、67例に晩期吸収(3カ月以降)が認められた。 その結果、いずれの評価時点でも有意な群間差は見られなかった(P>0.05)。早期吸収群は晩期吸収群に比べMRI-0とMRI-1での椎間板ヘルニア減少率(P=0.043)、全試験期間でのヘルニアサイズ減少量(P=0.007)、1日当たりの吸収率(P<0.001)が高かった。多変量モデルでは、早期LDH吸収の予測因子にベースラインのL4椎体の後方椎体高の高値(係数14.58)、仙骨の傾きの高値(同0.12)、ヘルニア体積の高値(同0.013)があった(P<0.05)。...