バイスタンダーCPR発生率、心停止者の人種により差

心停止者の人種がバイスタンダー（居合わせた人）による心肺蘇生（CPR）の実施率に及ぼす影響を検討。米国の大規模レジストリのデータを用いて、2013-19年に自宅や公共の場で目撃された院外心停止11万54件を解析した 目撃者された院外心停止者のうち32.2％が黒人またはヒスパニック系だった。黒人およびヒスパニック系は自宅でバイスタンダーCPRを受ける確率が白人より低く（調整オッズ比0.74、95％CI 0.72-0.76）、公共の場でもほぼ同じだった（同0.63、0.60-0.66）。 黒人およびヒスパニック系心停止者でのバイスタンダーCPR発生率は、白人が多い地域の自宅（調整オッズ比0.82、0.74-0.90）や公共の場（同0.68、0.60-0.75）だけでなく、黒人やヒスパニック系が多い地域の自宅（同0.79、0.75-0.83）や公共の場（同0.63、0.59-0.68）、人種/民族が多様な地域の自宅（同0.78、0.74-0.81）や公共の場（同0.73、0.68-0.77）でも白人より低かった。...