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院外心停止後にSpO2目標値下げても生存率変わらず

2022年11月5日  Journal of the American Medical Association

豪州で、院外心停止後に自発循環回復(ROSC)が認められた成人患者を対象に、集中治療室到着までの酸素飽和度(Spo2)目標値が退院時の生存に及ぼす影響を多施設共同並行群間無作為化臨床試験で検討(EXACT試験)。100%酸素投与下の末梢Spo2が95%以上で意識のない患者を介入群(Spo2目標値90-94%、216例)と通常治療群(同98-100%、212例)に割り付けた。主要評価項目は退院生存とした。 試験はCOVID-19の流行により早期に中止された。無作為化した428例中425例を主要解析の対象とした(年齢中央値65.5歳、女性23.5%)。介入群の38.3%、標準治療群の47.9%が退院まで生存していた(差-9.6%、95%CI -18.9- -0.2%、未調整オッズ比0.68、95%CI 0.46-1.00、P=0.05)。介入群の31.3%と標準治療群の16.1%に集中治療前の低酸素状態が観察された(差15.2%、95%CI 7.2-23.1%、オッズ比2.37、95%CI 1.49-3.79、P<0.001)。...