アルブミン尿は心不全患者のうっ血マーカー
2022年11月5日
European Heart Journal
BIOSTAT-CHF試験のインデックスコホート(患者2315例)および検証コホート(同1431例)の心不全患者を対象に、アルブミン尿と臨床症状およびバイオマーカーとの関連を検討した。 その結果、随時尿中のアルブミン-クレアチニン比(UACR)が30mg/gCrの超微量アルブミン尿の有病率は35.4%、300mg/gCr超の顕性アルブミン尿では10.0%だった。アルブミン尿患者は、ニューヨーク心臓協会心機能分類が高く、うっ血の臨床的兆候および症状発生が多く、アドレノメデュリン、cancer antigen 125、ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド前駆体N端フラグメント(NT-proBNP)のようなうっ血のバイオマーカーが高濃度で(いずれもP<0.001)、心不全の重症度が高かった。両コホートで、アルブミン尿があると死亡および心不全による(再)入院のリスクが高く、log NT-proBNPにlog UACRとの最も強い独立の関連が認められた(標準化回帰係数0.438、95%CI 0.35-0.53、P<0.001)。...
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