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術後VTE予防、アピキサバンがエノキサパリンに非劣性

2022年11月5日  The Journal of Urology

泌尿器腫瘍手術施行後に退院した患者を対象に、経口抗凝固薬アピキサバンとエノキサパリン(皮下注)による静脈血栓塞栓事象(VTE)の長期的な予防効果を単施設前向き品質改善研究で比較。退院時から6カ月間(ベースライン期間)はエノキサパリンを投与し、その後の介入期間はアピキサバンを投与した。主要評価項目は、治療遵守関連事象(予防期間延長に対する障害)とした。 その結果、治療遵守関連事象の発生率は、エノキサパリン群が33.5%、アピキサバン群が14.3%だった(P=0.0001)。エノキサパリン群の3.1%、アピキサバン群の0%に副次評価項目の退院後30日安全性事象(症候性VTEまたは大出血)が発生し、絶対リスク差が3.1%(95%CI 0.043-5.8)となり、事前に定めた非劣性の閾値を満たしていた(アピキサバンの優越性P=0.028)。...