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心不全のGLに基づく治療、日本など3カ国での実施状況

2022年11月6日  専門誌ピックアップ

日本、スウェーデンおよび米国で心不全による入院から退院後12カ月以内に診療ガイドラインに基づく標準的治療(GDMT)を開始した患者26万6589例を対象に、GDMTの実施状況を観察コホート研究で検討した(EVOLUTION HF試験)。 その結果、心不全による入院からGDMT開始までの平均日数は、新規GDMT(ダパグリフロジンまたはサクビトリル/バルサルタン)の方がその他のGDMTより長かった(日本:ダパグリフロジン39日、サクビトリル/バルサルタン44日、その他12-13日、スウェーデン:44日、33日、22-31日、米国:33日、19日、18-24日)。 3カ国のデータを統合すると、12カ月以内に治療を中止した患者の割合は、ダパグリフロジンが23.5%、サクビトリル/バルサルタンが26.4%、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬が38.4%、アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)が33.4%、β遮断薬が25.2%、鉱質コルチコイド受容体拮抗薬(MRA)が42.2%だった。目標用量(ガイドライン推奨用量の100%以上)達成率は順に75.7%、28.2%、20.1%、6.7%、7....