1型糖尿病の膵島移植、最長8年間の転帰良好

低血糖の自覚がない1型糖尿病成人患者を対象に、膵島単独移植と腎移植後膵島移植の長期転帰を前向きコホート研究で検討（CIT-08試験）。膵島単独移植患者48例のうち26例、腎移植後膵島移植患者24例のうち8例が最長8年の追跡を完了した。 その結果、追跡期間中央値での膵島移植片生着率は膵島単独移植群が84％、腎移植後膵島移植群が69％、最終追跡時で56％、49％（P＝0.007）、移植後HbA1c 7.0％未満維持率は追跡期間中央値で77％、57％、最終追跡時で49％、35％だった（P＝0.0017）。両群ともに90％を超える患者で重度低血糖なしの状態が維持された。両群のインスリン非依存性達成率は74％で、追跡期間中も半数超の患者で維持された。両群とも腎機能は安定しており、HLA感作率は低かった。1人年当たりの重度有害事象発生率が膵島単独移植群が0.31、腎移植後膵島移植群が0.43だった。...