性器ヘルペス、初回感染1年後もウイルス排出

単純ヘルペスウイルス1型（HSV-1）に1次感染した性器ヘルペス患者82例（年齢中央値26歳、女性65.9％、HSV-1初感染51.2％）を対象に、口腔および性器からのウイルス排出パターンを前向きコホート研究で検討。主要評価項目は、1次感染から2カ月後、11カ月後および最長2年後の性器および口腔からのHSV-1の排出および病変の割合とした。 その結果、2カ月時点で64.6％に生殖器、29.3％に口腔からHSV-1が検出された。2カ月時点で2264日中275日（12.1％）に性器のHSV-1排出が検出され、11カ月時点では1719日中122日（7.1％）と有意に減少した（モデル予測率：2カ月後6.2％、11カ月後3.2％、相対リスク0.52、95％CI 0.29-0.93）。性器の病変はまれで、2カ月時点で2497日中65日（2.6％）、11カ月時点では1872日中72日（3.8％）から報告があった。2カ月時点で2247日中88日（3.9％）に口腔からのHSV-1排出が検出された。HSV-1初回感染者は、初回感染以外の患者より性器からの排出のリスクが高かった（モデル予測率7.9％vs....