憩室疾患患者の全がんリスク、一般集団より33%高い
ESPRESSO組織病理学コホートと全国レジストリを用いて、憩室疾患とがん発症との関連をマッチングコホート研究で検討。憩室疾患の診断を受け大腸に病理組織所見がある患者7万5704例と、年齢、性別、暦年、郡をマッチさせた一般集団の対照者31万3480例を対象とした。追跡期間中央値は6年だった。 その結果、憩室疾患群の全がん発生率が有意に高く(1000人年当たり24.5人 vs. 18.1人)、10年の追跡で16人当たり1例の超過発生に相当した。憩室疾患群の共変量調整後の全がんリスクが33%高く、兄弟姉妹との比較でもリスクはなお高かった(ハザード比1.26、95%CI 1.21-1.32)。憩室疾患群では、結腸がん(同1.71、1.60-1.82)、肝がん(同1.72、1.41-2.10)、膵がん(同1.62、1.42-1.84)、肺がん(同1.50、1.39-1.61)のリスクも高かった。大腸がん(特に早期がん)のリスク上昇は、主に追跡1年目にのみ認められた。...
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