英国バイオバンク研究の参加者11万4583例(女性54.5%、平均年齢56.8歳)を対象に、視覚的健康状態とうつ病および脳画像上の表現型の関連を検討した。 年齢、性別などで調整した解析の結果、所持眼鏡による遠見視力(habitual distance visual acuity)の0.1 LogMAR増加でうつ病オッズが5%増加した(オッズ比1.05、95%CI 1.04-1.07)。7844例のT1拡散強調MRI画像の解析で、抑うつ症状を評価するPatient Health Questionnaire(PHQ)のスコアと上鳥距皮質(supracalcarine cortex)の左側灰白質体積(係数7.61)、右脳弓または分界条のisotropic volume fraction(ISOVF)平均値(同0.003)に線形の関連が認められた。この関連は視力で調整されると考えられ、視力不良者でのみPHQスコアが高いとISOVFが増加した(相互作用のP=0.02)。...
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