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Long COVIDで運動耐容能低下

2022年11月8日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染後3カ月以上症状が持続するLong COVID-19(LC)による成人患者の運動耐容能の変化を系統的レビューおよびメタ解析で比較。感染から3-18カ月後に心肺運動負荷試験(CPET)を実施した研究38件(患者計2160例、うちLC症状あり1228例)を解析対象とした。 研究9件(LC症状あり464例、なし359例)のメタ解析の結果、CPETで評価した最大酸素摂取量(peak Vo2)の平均値は、LC症状がある患者の方がLC症状がない患者より4.9mL/kg/分低かった(確実性「低」)。体調偏移および末梢酸素抽出量低下の発生頻度が高く、dysfunctional breathingおよび変時性応答不全も認められた。既存の論文は、サンプルサイズが小さい点、選択バイアス、交絡および症状の定義やCPETの解釈のばらつきにより、バイアスリスクと異質性が高かった。...