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特発性冠動脈解離、長期死亡率は1%未満

2022年11月8日  Journal of the American College of Cardiology

非アテローム硬化性の特発性冠動脈解離(SCAD)のため救急病院を受診した患者750例(平均年齢51.7歳、女性88.5%、閉経女性55.0%)を対象に、SCADの長期的な経過を前向き観察研究で検討した(Canadian Spontaneous Coronary Artery Dissection Cohort Study)。 その結果、50.3%に感情的なストレス因子、28.9%に身体的なストレス因子が報告された。素因として42.9%に線維筋性異形成(スクリーニング完了者の56.4%)が認められ、4.5%が周産期にあり、1.6%に遺伝子疾患が認められた。84.3%に保存療法、14.1%に経皮的冠動脈形成術(PCI)を実施し、0.7%に冠動脈バイパス術を施行した。 追跡期間中央値3.0年の死亡率は0.8%、心筋梗塞再発率は9.9%、主要心血管事象(MACE)発生率は14.0%だった。遺伝子疾患、周産期SCAD、冠動脈以外の線維筋性異形成が3年後のMACE発生の独立した予測因子だった。3年後のアスピリン継続率は80.0%、β遮断薬継続率は73.5%だった。...