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小児がん経験者の乳がんリスク減

2022年11月8日  JAMA Oncology

Childhood Cancer Survivor Study(CCSS)のデータを用いて、30年間(1970-99年)のがん治療の変化と続発性乳がんリスクの関連を後ろ向き縦断コホート研究で検討した。女性の小児がん経験者1万1550例を対象とした その結果、10年ごとの小児がん治療の変化に胸部放射線療法曝露率の低下(70年代34%、80年代22%、90年代17%)、骨盤放射線療法曝露率の低下(26%、17%、13%)およびアントラサイクリン化学療法曝露率の上昇(30%、51%、64%)があった。年齢および診断時の年齢で調整すると、浸潤性乳がん発生率は、原発がん診断の年代が5年下がるたびに18%低下した(発生率比0.82、95%CI 0.74-0.90)。胸部放射線療法曝露を考慮に入れると11%の低下となった(同0.89、0.81-0.99)。アントラサイクリン曝露量および骨盤放射線療法でさらに調整すると、5年ごとの低下は14%となった(同0.86、0.77-0.96)。...