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テレビゲームで小児の認知能力向上

2022年11月10日  専門誌ピックアップ

テレビゲームと小児の認知能力との関連を症例対照研究で検討。ABCD(Adolescent Brain Cognitive Development)研究に参加した神経画像および行動データのある9-10歳の小児2217例(平均年齢9.91歳、女児63.1%)を対象とした。テレビゲームをするグループ(VG:21時間以上/週)としないグループ(NVG:0時間/週)で、機能的磁気共鳴画像(fMRI)を用いて反応抑制およびワーキングメモリ課題遂行中の認知能力と血中酸素濃度依存性(BOLD)信号を比較した。 その結果、VG群は、NVG群に比べてfMRIの両課題で良好な結果を示した。fMRIデータのノンパラメトリック分析では、反応抑制時、VG群の方が楔前部でのBOLD信号が強かった。ワーキングメモリ課題遂行中、VG群の方が後頭葉皮質および鳥距溝でのBOLD信号が弱く、帯状回、中側頭回、前頭回、楔前部でのBOLD信号が強かった。...