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関節リウマチのJAK阻害薬、MACEやVTEのリスク増加せず

2022年11月10日  専門誌ピックアップ

フランスの全国医療データシステムに登録された関節リウマチ患者1万5835例を対象に、ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬新規使用患者の主要心血管事象(MACE)および静脈血栓塞栓症事象(VTE)のリスクを全国住民対象コホート研究で検討。JAK阻害薬開始患者8481例(平均年齢59.3歳、女性78.3%;曝露群)とアダリムマブ開始患者7354例(同55.3歳、71.2%;非曝露群)を比較した。 その結果、追跡期間中のMACE発生件数は曝露群54件、非曝露群35件、VTEでは75件、32件だった。曝露群と非曝露群のMACEリスク(重み付けハザード比1.0、95%CI 0.7-1.5、P=0.99)およびVTEリスク(同1.1、0.7-1.6、P=0.63)に有意差は見られなかった。心血管危険因子がある65歳以上の患者でも、検出力不足だが結果は同じだった。...