ICU患者、早期運動で院外生存日数改善せず
2022年11月12日
New England Journal of Medicine
侵襲的機械換気実施中のICU入室成人患者750例を対象に、早期の強化自動運動療法(最低限の鎮静+1日1回の理学療法)の効果を検討(TEAM試験)。主要評価項目は無作為化後180日時点の院外生存日数とし、通常ICUで実施する運動と比較した。 その結果、院外生存日数は早期運動群が143日、通常ケア群が145日(絶対差-2.0日、P=0.62)、1日当たりの平均自動運動時間は20.8±14.6分、8.8±9.0分(差12.0分)だった。早期運動群では中央値で3日までに、通常ケア群は中央値で5日までに、両群の計77%の患者が立つことができた(差-2日)。180日死亡率はそれぞれ22.5%、19.5%だった(オッズ比1.15、95%0.81-1.65)。生存者のQOL、日常生活動作、認知機能などは両群で同等だった。早期運動群の7例、通常ケア群の1例に重篤な有害事象が報告された。それぞれ9.2%、4.1%に運動に起因する可能性がある有害事象が報告された(P=0.005)。...
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