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頭頸部再建後のVTE、BMI 30超が危険因子

2022年11月13日  専門誌ピックアップ

遊離皮弁を用いた頭頸部再建術後に静脈性血栓塞栓症(VTE)予防のため標準抗凝固療法(エノキサパリン30mg、1日2回皮下投与)を実施した患者765例(女性34.24%、平均年齢60.85歳、平均BMI 26.36)を対象に、BMIと術後30日以内のVTEおよび血腫発生率との関連をコホート研究の後ろ向きレビューで検討。BMIおよびその他の患者因子と転帰の関連は単変量および多変量回帰モデルで評価した。 その結果、VTE発生率は3.92%、血腫発生率は5.09%だった。患者因子で調整後、BMIがVTEに関連を示す唯一の因子だった(オッズ比1.07、95%CI 1.015-1.129)。BMIが30を超える肥満でVTEのオッズが上昇した(同2.782、1.197-6.564)。BMIと血腫には関連は認められなかった(同0.988、0.937-1.041)。Capriniスコア9以上とVTEにも関連は認められなかった(同1.259、0.428-3.701)。...