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ICU人工呼吸患者、消化管除菌で院内死亡率低下

2022年11月13日  Journal of the American Medical Association

集中治療室(ICU)で人工呼吸器を装着した成人患者に対する選択的消化管除菌(SDD)の有効性を無作為化試験32件(対象計2万4389例)の系統的レビューとメタ解析で検討。主要評価項目の院内死亡の解析に30件の試験データ(対象計2万4034例)を用いた。 その結果、標準ケアと比較したSDDの院内死亡の統合推定リスク比は0.91(95%確信区間0.82-0.99、I2 =33.9%、確実性「中」)で、院内死亡低下の事後確率は99.3%だった。SDDの有益な関連性は、サブグループの静注薬を使用した試験では根拠が認められたが(リスク比0.84、95%確信区間0.74-0.94)、静注薬を使用しない試験では明らかな根拠は認められなかった(同1.01、0.91-1.11、サブグループ間の相互作用P=0.02)。SDDで人工呼吸器関連肺炎(同0.44、0.36-0.54)およびICU入室後菌血症(同0.68、0.57-0.81)のリスクが低下した。...