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パーキンソン病、早期体重減少者は認識機能低下が速い

2022年11月14日  専門誌ピックアップ

早期パーキンソン病(PD)患者358例を対象に、体重変化と認知機能低下の関連を観察研究で検討。診断後1年で体重が3%を超えて減少した患者を体重減少群(98例)、体重減少が±3%以内の患者を体重維持群(201例)、3%を超えて増加した患者を体重増加群(59例)とした。最長追跡期間は8年だった。 線形混合効果モデルでの解析の結果、体重減少群は体重維持群に比べ、モントリオール認知評価(MoCA)スコアの低下が有意に速く(β=-0.19、95%CI -0.28--0.10)、ドメイン別では意味流暢性スコア(同-0.37、-0.66−-0.08)、MoCA音素流暢性スコア(同-0.18、-0.31−-0.05)および文字・数字の整列スコア(同-0.07、-0.14-0.01)の急な低下が見られた。体重増加群では記号数字モダリティテストスコアのゆるやかな低下が見られたが、MoCAスコアの縦断的変化との関連はなかった。その他の非運動症状進行への体重変化の有意な影響は認められなかった。...