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腹部大動脈瘤のEVAR、デバイス別の成績比較

2022年11月14日  British Medical Journal

2003-18年のメディケア請求とひも付けた血管疾患レジストリを用いて、腹部大動脈瘤の血管内修復術(EVAR)を施行した患者2万489例(年齢中央値76歳、男性80.0%)の長期転帰を観察監視研究で検討。追跡期間中央値は2.3年で、デバイス別の転帰を比較した。 その結果、再介入の5年粗発生率は2014年後期に改良される前の初期AFX群が有意に高かった(初期AFX群27.0% vs. Excluder群14.9% vs. Endurant群19.5% vs. Zenith群16.7%)。傾向スコアを用いたCoxモデル(ハザード比1.61、95%CI 1.29-2.02)および診療でのAFX使用率33%超を外科医の操作変数とした解析(同1.75、1.19-2.59)で、初期AFX群の再介入リスクが他のデバイスより高かった。この監視データから、初期AFXデバイスの再介入リスク増加が米国で最初の警告が出された2017年より以前の2013年中期には発生していたことが明らかになった。...