1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. FGFR陽性尿路上皮がんのrogaratinib、化学療法と有効性同等

FGFR陽性尿路上皮がんのrogaratinib、化学療法と有効性同等

2022年11月14日  Journal of Clinical Oncology

プラチナ製剤を含む化学療法歴があり汎線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)1またはFGFR3 mRNA陽性の局所進行性または転移性尿路上皮がん(UC)患者を対象に、経口FGFR阻害薬rogaratinibの有効性と安全性を第II/III相無作為化非盲検試験で検討(FORT-1試験)。rogaratinib群(87例)と化学療法群(ドセタキセル+パクリタキセルまたはvinflunine、88例)を比較した。治療間の有効性が同等だったため、第III相試験に入る前に登録を中止した。 第II相試験の全中間解析の結果、客観的奏効率(ORR)はrogaratinib群が20.7%、化学療法群が19.3%、総生存期間の中央値はそれぞれ8.3カ月と9.8カ月だった(ハザード比1.11、95%CI 0.71-1.72、P=0.67)。グレード3とグレード4の有害事象発生率はrogaratinib群が43.0%と4.7%、化学療法群が39.0%と18.3%だった。rogaratinib関連の死亡例はなかった。FGFR3 DNAに変異がある患者の探索的解析では、ORRがそれぞれ52.4%および26.7%だった...